2011年4月25日月曜日

オトメディウスX(エクスタシーでは無くエクセレント)

買ったので数プレイやった感想。

凄く簡単なゲームです。初見ノーマルノーミスクリア。エキスパートもノーコンティニューであっさり行けた。
けっこう危なくなる局面もあるのだが、オプションの駆使と、クイックバーストの無敵が長いので切り抜けられる。
ボスの攻撃は全体的に緩慢。攻撃と攻撃の間の間隔が長いのでその間に撃ちこめばすぐに倒せる。
しかし、一部のコア系敵機のサイズが若干小さくなっているせいか攻撃が奥の遮蔽板やコアまで届かずにジリ貧になる場面がいくつかあった。
キャラによっては貫通して攻撃出来るプラトニックブレイクを持っているのでそれを使えば楽勝なのだが、無いキャラは本当にきつい。

あと目立ったのが、テンポの悪さ。俺は常々言っている通りSTGでは自機を動かせない時間を作ってやる演出とか最高に無駄だと思ってるのでカットシーンはマイナス点です。せめてスキップ出来るようにすべき。
前作のGではテンポよく進めただけにこれはかなり気になった。
そして処理落ち。3面の下ルートとかグラIIIの処理落ちネタで故意に処理落ちかけてんのか?って思うくらい重い。別にそんなに処理必要無さそうな場面なのに重い。
他にもところどころ処理落ちがかかったりかからなかったりする場面が有ってストレスが溜まる。

次にキャラ差。キャラ差は主にオプションの性能とプラトニックブレイクの性能の差になってくるが、これが今回は前作に輪をかけて酷い気がする。
オプションは相変わらずジオールの一強状態。ショットガンが弱体化したものの、他の武装でも十分強い。
強いのは別にいいのだが、弱すぎるのがトロン。マルチプルの自機の動きを完全にトレースせず一定距離動くという性質が今回特に足をひっぱる。
プラトニックブレイクの方は全キャラ使ってないのでまだなんとも言えないが、とりあえず亜乃亜とトロンのは弱い。
特に亜乃亜のはホーミングレーザーなんだが発射したところで地形に食われてちっとも敵に飛んでいかない。酷すぎる。
トロンのは雑魚処理にも使えないしボスにも使えないしどうすればいいのやら。

そしてボリューム。前作ではアーケードの移植だったのもあり、シングルミッション、VSミッション、ゴージャスモードと実質的には3つのモードでプレイ出来たが、今回は現時点ではアーケード風の一周モードのみとなっており、ボリューム不足な感は否めない。
難易度が簡単なせいもあるのか、繰り返しプレイする意欲を掻き立てられる物でも無く、作業ゲー的な倦怠感が強い。

文句が多くなったけど、テンポの悪ささえ我慢出来ればけっこう楽しい。STGなんだからキャラ差は愛でカバー出来るし。
吉崎観音先生デザインのキャラクターも可愛く、今回はクイックバーストやボスの登場時のカットインにもアニメーションが追加されており、グラフィック周りは前作よりも力が入っていると思う。
なにより最早グラディウスシリーズに捕らわれないコナミの過去作のオマージュは思わずニヤリとさせられる。

個人的には、現状では微妙な評価を下さざるをえないと言った感じか。今後のアップデートに期待したいところ。